見積もりの際に確認しておくべき事項
見積の際には
①引越しスケジュール
②新居及び周辺状況
③引越し荷
④業者に依頼する作業
⑤オプションサービス
⑥保険の有無や事故の補償
⑦料金の支払い方法、などについて確認します。
引越しのスケジュールについて
まず①の引越しスケージュールについてです。引越しの予定日や、旧宅からの荷物の搬出時間、新宅への荷物の搬入時間などについて、こちら側の希望を伝え、引越し業者と打ち合わせをしておきます。
作業開始時間は朝一番が一番いいとされます。引越スタッフのその日の最初の作業ですから、体力の消耗が少なく、事故率が下がります。午後からの作業ですと、午前中の作業で疲労したスタッフが、事故を起こして搬入中の家具を傷つける場合もあります。
新居及び周辺お状況について
②の新居及び周辺状況についてですが、引越し先がマンションなどの場合には、玄関ホールや階段、オートロックなどの状況、新居の階数などを事前に下見をしておいて引越業者に伝えます。
また、周辺の道路状況も説明しておきます。その際、新居までの手書きの地図などを作成しておき、提出できればベストです。現場の道路状況により、4t車が入れるのと2t車しか入れないのでは状況は随分違います。こういったことも事前に伝えておきます。
引越荷について
③の引越荷についてですが、当日に引越し業者に運んでもらう荷物をあらかじめはっきりさせておきます。そうでないと、引越し当日に粗大ゴミとして廃棄するつもりであった荷物まで運んでしまい、余計な料金が発生してトラブルになったりします。
また、運搬する荷物の数によって料金が変わってきますから、そのためにも、運搬する荷物の数をあらかじめ確定しておく必要があります。なお、引越当日に運搬する荷物を追加すると、追加料金が発生しますので注意が必要です。
なお、引越し業者が標準引越運送約款を採用している場合、現金、有価証券、貴金属、キャッシュカードなどの本人が携帯できる貴重品、火薬などの危険物、動植物、ピアノなどの特殊な管理を必要とする物は、引越し業者は、その荷受を断ることができます。
ですから、こういった物品に関しては引越し当日に自分で新居に搬送するか、あるいは、特殊な物品の運搬を専門とする業者に搬送を依頼することになります。運送業者にこっそり運んでもらおうとしても、事故が起きた場合には責任をとってもらうことができません。
依頼する作業について
④の業者に依頼する作業の確認ですが、引越しの際の業者への作業の依頼の仕方には、作業のうちどの程度を業者に委ねるかにより、に大きく分けて3通りの方法があります。
1つ目は依頼者が梱包資材の購入から梱包まですべてを行い、梱包が完了した荷物のみの運搬を引越し業者に依頼するパターンです。2つ目は依頼者が引越し業者から梱包資材のみを購入し、梱包は依頼者が行う方法です。3つ目は梱包資材の提供から梱包、運送のすべてを引越し業者が行う方法です。
料金的には1つ目の方法が一番安く、2つ目の方法が標準的な金額、3つ目の方法が一番割高になります。しかし、3つ目の方法は時間と労力の節約という点では群を抜き、お金に余裕があれば引越の苦労から解放される有難い方法です。
オプションサービスについて
⑤のオプションサービスについてですが、引越し業者によっては、旧宅でのエアコンやTVアンテナの取り外し、新宅でのエアコンやTVアンテナの取り付け、ハウスクリーニング、車の陸送、ピアノの運搬、殺虫サービスなどをオプションサービスとして行っているところもあります。
それらの作業を自分で行うのではなく、外部の業者に依頼するのであれば、料金的には引越し業者に依頼するのとあまり変わりはありませんから、引越しの際にまとめて引越し業者に依頼しておくほうが、手間が省けていい場合もあります。
その場合には、見積もりの際に、オプションサービスについてその種類や料金などを細かく確認しておき、見積もりの際に、オプションサービスを利用するかしないのかを決めておくといいでしょう。
保険の有無や事故の補償について
⑥の保険の有無や事故の補償については、引越し作業の際に、家財に傷が付いたり電気製品が壊れることがよくあります。その場合の補償についても、見積もりの際に確認しておきます。引越し業者が、国土交通省の運送約款を採用していれば、引越しが原因の荷物の一部滅失やき損について3ヶ月以内に申し出れば、その補償を受けることができます。
また、引越し業者によっては、引越しの際の事故の家財保険を提供しているところもあります。保険料3,000円で200万円、4,500円で300万円などというように、万が一の家財の破損に備えて保険に入ることができる場合もあります。そのことについても確認しておきます。
料金の支払い方法について
⑦の料金の支払い方法については、引越し料金の支払い方法は現金払い、カード払い、銀行振込など様々な方法があります。そのうちどの方法を採用して代金を支払えばよいかを、見積もりの際に決めておきます。中には、必ず現金で支払わなければならないというようなところもありますから、注意します。
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