引越し見積もりの取り方のポイント


引越しにとって、見積もりを取る事はとても重要です。
料金が安くなるだけでなく、良いサービスを受けられたり、当日トラブルなく引越しが行えたりという事も、そのほとんどが見積もりに掛かっていると言っても過言ではないのです。
こちらでは有効な見積もりの進め方についてお伝えしたいと思います。

何社見積もりを取ればいいのか

まず、見積もりは何社程度から出してもらうのがベストなのでしょうか。
実は、家族での引越しと単身での引越しではその答えは変わって来るのです。

家族での引越しの場合

家族で引越しをする場合には、荷物の量はそれぞれのご家庭によってバラつきがありますので、訪問して荷物選を見てからの見積もり作成が必要です。
時間的に余裕があれば、いくつもの業者に来てもらい見積もりしてもらう事も可能かもしれませんが、4~5社目になるとあまり料金に差はない事に気付くと思います。
ですから時間があまりないという方は3社程度に見積もりを依頼すればよいのではないでしょうか。

単身引越しの場合

単身の引越しの場合には、およその荷物の量が推定出来ます。
そのため、訪問せずにメールや電話で見積もりをしてもらう事も可能です。
インターネットや電話の見積もりで、10社程度に依頼してもよいかもしれません。
ただし、電話やメールの対応は増えるのでその点は覚悟する必要はあります。

引越し見積もりのスケジュールを立てる

引越しの見積もりをいくつかの業者から取る場合、無計画に依頼してしまうとその対応が大変になってしまいます。
予め計画を立ててから依頼するようにする事で、効率よく対応出来ます。

訪問見積もりの場合

見積もりをしてもらう日を決め、1社1時間として3時間程度の間に時差を付けて3つの業者と約束を取り付けるのがお勧めです。
1日にまとめて見積もりをしてもらった方が比較しやすいですし、何より何日間に渡って業者の対応をするよりも効率的です。

メール・電話見積もりの場合

メールや電話での見積もりの場合には、業者に対応出来る日や時間を最初にしっかり伝える事が大切です。
バラバラと色々な業者から連絡が入ると、仕事や家事に支障をきたしてしまいます。
出来れば何日の何時頃と具体的に指示し、効率的に対応するようにしましょう。

引越し見積もりでチェックするポイント

では、具体的に失敗しない見積もりのポイントを5つご紹介いたします。

ポイント1 即決はしない

業者によっては見積もりの場で即決してくれたら、さらに値引きしまうというような所もあります。
その時どんなに良いと思っても、その場で即決するのは避け、複数の業者と料金だけでなくサービスも含めて比べてから決めた方が良いでしょう。
実際、サービス内容や料金に自信のある業者であれば、即決ではなく比べてからでもその業者を選ぶ事になるはずです。

ポイント2 追加料金が発生しないか確認する

引越しの当日、見積もりに書かれていない追加の料金が発生する事はないかしっかり確認しておきましょう。
荷物が思っていたより多かった、また大きい荷物が玄関から運び出せなかった等という事のないように、見積もり時に詳細に荷物を把握してもらうと共に、もし何か問題が発生した時の、追加の料金は発生の有無を確認しておく事が大切です。

ポイント3 同じサービス内容で見積もりを比較する

全ての業者に同じ内容で見積もりを出してもらわなければ、正しい比較は出来ません。

  • 引越しの日時
  • 荷物の量
  • サービス内容
  • オプションサービス

これらを統一して見積もりを依頼しましょう。

また見積書を比較する際には、次の点にも注目して下さい。

  • 作業スタッフの人数 … 人数が多いほど作業時間は短くなります。
  • トラックのサイズ … ギリギリのサイズだと荷物が増えた時対応出来ません。
  • 利用経路 … 有料道路を使用するかしないかで、移動時間に差が出ます。

安いと思ったら実はスタッフの人数が少なかった、またトラックのサイズが小さかったなどという事がないように、しっかりと確認しましょう。

ポイント4 荷物の破損時や紛失時の補償

荷物が壊れたり無くなったりといったトラブルは、どんな引越しでもあり得る事です。
また旧居や新居の壁や床に傷が付いたというようなトラブルも考えられます。
そのような事態になった時に、どんな補償があるのかをしっかり見積もりの際に確認しておく事が大切です。

ポイント5 引越し事業許可業者かどうか

引越しの事業を行なうためには、国土交通省からの「一般貨物自動車運送事業」の許可が必要です。
見積書に「許可番号」の記載があればば認可を受けた業者という事になり安心ですが、中には無認可の違法業者もいて、そのような業者で引越しをすると何かトラブルが起こった場合には大きな不利益を被る危険がありますので、必ず確認するようにして下さい。

引越し見積もり時のマナー

引越しの見積もりを業者に依頼する際、利用者側にも最低限のマナーがありますのでご紹介いたします。

マナー違反その1 同じ時間に複数の業者に見積もりを依頼する

引越し前で忙しいのは理解しますが、同じ時間に複数の業者を呼んで、一気に見積もりをしてもらうというのはマナー違反となります。
引越し業者同士の暗黙のルールに、他の業者の見積もりを邪魔しないという事があります。
もし同じ時間帯に重なってしまった場合には、他の業者の見積もりが終わるまで外で待つか、別日に出直す事になってしまうのです。
そのような事になると、業者からしてもお客様の印象は悪くなり、最悪の場合には見積もりを辞退される事もあります。
特に忙しい時期などは、業者もお客様を選ぶ事があるのでマナーを守って見積もり依頼をして下さい。

マナー違反その2 引越し業者に荷物を見せない

1LDK以上の間取りの引越しでは、訪問して荷物の量を確認してから見積もりを作成するのが基本です。
これは引越し当日のトラブルを避けるために必要な事です。
全ての荷物を確認出来なければ、ダンボール箱のおよその個数や、トラックの大きさまたスタッフの人数なども算出する事が出来ません。
ですから、訪問見積もり時にはすべての荷物を確認してもらうようにして下さい。

マナー違反その3 引越し業者に嘘をつく

さっき来た業者は○万円でしたよ、などと嘘をついて料金を安くさせようとするのはマナー違反です。
引越し業者は案外業界内でのつながりもあり、最終的に嘘である事が知られてしまう可能性も高いです。
嘘である事に気付かれたら、優良な引越し業者は引越しの依頼を受けない事もあります。
気付いたら全ての引越し業者に断られた、というような事にもなり兼ねませんので、業者に嘘をつくのはやめましょう。

引越し見積もりの見方

引越し見積もりの見方は、特に初めて引越しをされる方にとっては分からない事も多いと思います。
こちらでは、引越し見積もりの見方と、チェックするべきポイントについてご紹介いたします。

費用の総額だけで選ばない

引越し費用の総額は当然気になるポイントだと思います。
しかしそこだけを見て、業者を決めるのはNGです。
内訳をしっかりと把握して、記載漏れや不明点がないか確認しましょう。
また次のような点についても確認するようにして下さい。

  • 消費税は込みか、それとも別か。
  • 当日の追加費用の可能性はあるか。
  • 支払いの条件はどうなっているか。
  • 支払いの時期や方法について。

トラックのサイズやスタッフの人数をチェックする

トラックのサイズや台数、それに当日の作業スタッフの人数は、引越し費用が決まる上で重要なポイントです。
トラックのサイズは荷物の量はもちろん、周辺の道路状況などによっても変わって来ます。
しっかり説明を受けて理解しておきましょう。
作業スタッフの人数は、建物やトラックの大きさで決まります。
2tロングサイズのトラックでは、2人の作業員で行う事が基本ですが、エレベーターがないような場合には3人で行う事になります。
また、駐車禁止エリアでの引越しの場合、誰か1人はトラックに残っている必要があるため、人数が追加になる事があります。
最初にその事を伝えていないと後から追加費用が発生してしまう可能性もあるので、周辺環境についても見積もり時に正しい情報を伝えるようにして下さい。

オプションサービスについて

引越し費用の項目は、基本作業とオプションサービスの料金に分かれます。
中には、家具や家電の梱包や配置が基本料金に含まれないという業者やプランもあります。
基本料金とプションサービスの区切りをしっかり確認しましょう。

まとめ

引越しの営業担当者を困らせるのが、後から出て来る事情が追加料金を発生させる内容である事です。
それを避けるため、見積もりの際に全ての内容を正しく伝え、その上で作成された見積書を利用者がしっかり理解し、お互い納得の上で気持ちよく引越しが行えるのが理想です。


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