単身引越しの際のバイクの輸送方法と手続きの仕方


1人暮らしの方が移動手段として、バイクを所有しているというケースは案外多いのではないでしょうか。
バイクを持っている方が引越しをする事になった場合、引越し業者に輸送を依頼する事は可能なのでしょうか。
こちらでは、単身引越しの際にバイクはどうやって輸送するのか、またどのような手続きが必要なのかについてお伝えいたします。

引越しでのバイクの輸送方法

比較的近距離の引越しであれば、自分がバイクに乗って移動すればよいですが、遠くへの引越しの場合にバイクをどうやって運ぶのかという事が問題になります。
トラックに空きスペースを作って運んでもらう事は出来るのでしょうか。

実は引越し業者では、トラックに他の荷物と一緒にバイクを載せて運ぶ事は行っていません。
理由は通常のトラックにはバイクを載せる装備がなく、バイクが破損してしまう可能性があるのと同時に、他の荷物を破損する危険性もあるからです。
ではどうしたら良いのでしょうか。
2つの方法をご紹介します。

方法1 引越し業者のオプションサービスを利用

ほとんどの引越し業者は、バイクや自転車などの車両の輸送は、オプションサービスとして請け負いますが、ほとんどが専門業者に委託する形になります。
そのため、手数料が加算されて料金が高く設定される可能性が高いです。
料金は移動距離や車両の重量によって異なりますが、目安としては30,000円程度です。

方法2 専門業者に依頼

引越し業者でのオプションサービスの料金が高いと思った場合には、多少手間は掛かりますが、バイク輸送の専門業者に依頼するという方法もあります。
確実ではありませんが、引越し業者への手数料が掛からない分、安くなる事も考えられます。
ただし、引越し業者とは別に引き取りや受け取りの日程調整などは必要になりますので、手間は掛かります。
引越し業者と専門業者の両方から見積もりを取り、コスパを考えて決めるようにすると良いかもしれません。

引越し時のバイクの手続き

引越しで住所が変わった場合には、バイクも住所変更等の手続きが必要です。
バイクには主に次の3種類があり、それぞれ手続きも違ってきます。

  • 原付バイク … 50cc~125cc
  • 軽二輪バイク … 126cc~250cc
  • 小型二輪バイク … 251cc以上

それぞれについて詳しく説明します。

原付バイクの手続き方法

原付バイクの手続きは、旧居と新居を管轄する、それぞれの市区町村役所で行います。

同じ市区町村内での引越し

役所に転居届を提出する事で、バイクの所有者の住所も同時に変更されるので、特にバイクについての手続きを行う必要はなく、ナンバープレートもそのまま使えます。

違う市区町村への引越し

旧居の役所でナンバープレートを返納し、廃車証明書をもらいます。
そして引越し先の役所に、次のような書類を提出する事で、新しいナンバープレートをもらえます。

  • 廃車証明書
  • 標識交付証明書
  • 転居先の住民票
  • 印鑑(シャチハタ不可)

軽二輪バイクの手続き方法

軽二輪バイクの手続きは、引越し先を管轄する陸運支局で行います。
同じ管内での引越しであれば、次の書類を提出する事で手続きは完了です。
違う管轄に引っ越す場合は、ナンバープレートも変わります。

  • 軽自動車届出済証
  • 自動車損害賠償責任保険証明証
  • 転居先の住民票
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • ナンバープレート(陸運支局の管轄が異なる場合)

小型二輪バイクの手続き方法

小型二輪バイクの手続きは、軽二輪バイク同様、引越し先を管轄する陸運支局で行う事になります。
違う管轄へ引っ越す場合には、ナンバープレートが変わります。

  • 手数料納付書
  • 自動車車検証
  • 自動車損害賠償責任保険証明証
  • 転居先の住民票
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • ナンバープレート(陸運支局の管轄が異なる場合)

このようにバイクの種類によって手続きが分かれます。
必要な費用は地域によっても異なりますが、申請書は100円前後、ナンバープレートの発行は600円前後です。
またバイクの住所変更の手続きは、引越ししてから15日以内に行わなければならないと決められていますので覚えておいて下さい。

バイク輸送の注意点

引越しでバイクを輸送する際の注意点をご紹介します。

ガソリンは抜いておく

輸送時に少しでもガソリンが残っていると危険なため、輸送前に抜いておく必要があります。
その際、自分でガソリンを抜くのは大変に危険です。
ガソリンスタンドに行って頼めばガソリンをタンクから抜いた上で、不要なガソリンの処分も行ってくれます。
基本的に料金は無料ですので、間違っても自分で抜く事はしないようにして下さい。

輸送前にバイクの写真を撮影する

輸送前にバイクの車体の写真を撮っておく事をお勧めします。
万一輸送中に傷が付いてしまったような場合、写真があれば業者に指摘する事が出来ます。
トラブルを避けるためにも、車体全体の写真と元々ある傷などの写真を撮っておきましょう。

まとめ

バイクを所有する方が引越しをする場合、近ければ自分で乗って移動できますが、遠方への引越しの場合には、引越し業者でオプションサービスを頼むか、専門業者に依頼するかの方法を取る事になります。
専門業者に依頼した方が若干料金は安くなる可能性はありますが、その分手間が掛かります。
尚、バイクの住所変更手続きは引越しから15日以内に行う必要がある事を覚えておいていただきたいと思います。


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