午前便、午後便、フリー便について
午前便とは、だいたい朝8時から作業が開始される引越便です。引越業者にとっては、その日の朝一番からの作業になります。一方、午後便とは、引越し業者が朝1件目の仕事を終えて、その日の業務の2件目とか3件目となる引越し便のことです。
最後のフリー便とは、引越し業者がその日の作業の開始時間を自由に選べる引越し便のことですが、そういった場合のほとんどが、午後からの作業となるため、午後便とだいたい同じと考えていいでしょう。
午前便のメリットとデメリット
午前便、午後便、フリー便については、それぞれメリットとデメリットがあります。まず、午前便のメリットについてですが、引越業者の朝イチの作業ですので、スタッフさんの体力が消耗していませんので事故率が低くなります。
次に、開始時間が朝8時30分だとか朝9時だと決まっているので、スケジュールが計算できます。また、午前中で作業が終了するので、午後から搬入した荷物の荷解きに入ることができます。次の日が仕事の場合には、午後から荷解きに入れるほうが有難いです。
午前便のデメリットとしては、料金の割引きがないことがあります。午後便の場合、通常は午前便の料金から数千円程度の値引きがあります。場合によっては、午前便の半額程度になる場合もあります。しかし、午前便には、こういった割引はなく通常の料金となります。
午後便のメリットとデメリット
午後便のメリットについては、午前便に比べて料金の値引きがあるということです。通常は午前便より数千円程度安価です。ただし、場合によっては、午前便の料金の半額程度になる場合もあります。引越料金をできるだけ安くとお考えの方にはお勧めです。
また、午後便は午前便に比べて、引越し業者の方も作業の水準が幾分か低下することを理解しておりますので、値引き交渉に応じ易くなっています。当初提示してくる割引料金よりも、さらに値引いてくれるかもしれません。
午後便のデメリットといたしましては、引越し業者は午前中の業務を終了してから午後便の引越し作業を行いますから、体力を消耗しており事故率が高まります。また、多少作業が雑になる可能性もあります。
また、午前中の引越し作業が長引いたりした場合には、午後便の引越し作業の開始時間が遅れたりします。引越し作業の開始時間が曖昧になる点も、午後便のデメリットとしてあげられます。
次に、作業終了時が、どうしても夕方に近くなります。ですから、引越しの翌日が会社の出勤日である場合などには、夕方から夜にかけて荷解きですから、少々辛いかもしれません。
また、特に3月4月の繁忙期等に午後便を指定すると引越し業者は2件、3件と作業をこなしてから現場に入りますので、途中の作業でトラブル等が発生した場合作業の開始が大幅に遅れる場合があります。この時期に午後便を依頼する場合には、ある程度の覚悟が必要です。
フリー便の特徴
フリー便のメリットとデメリットは午後便とほとんど同じです。フリー便は時間の指定ができませんから、作業の開始時間は引越し業者が決めます。ですが、たいていはその日の一番最後の仕事になりますから、午前便と同じになることはまずないといえます。
フリー便の場合には、午後便よりもさらに料金の割り引きがなされる可能性が高くなります。ただし、スタッフの体力の消耗による事故率や作業の質等は、午前便、午後便よりも、さらに低くなり可能性があります。
もっとも、引越し業者さんもプロですから、フリー便だからといって作業の一定の水準を維持できないということはないでしょう。しかし、その日の一番最後の業務になる可能性が高いフリー便では、最高の作業水準は望めないところです。
午後便やフリー便などは、引越しの翌日が休暇などで余裕を持って荷解きができるような場合で、しかも、できるだけ安い料金で引越しを行いたいなどという場合にオススメの方法です。
コメント