引越し業者から見積もりを取る際のコツ


見積もりを取る時に注意する事

引越し業者と打ち合わせをして見積もりを取る際に注意する事には、次のようなポイントがあります。

この「打ち合わせ項目」については、こちらの希望をしっかり伝え、わからない事があれば納得できるまで説明してもらいましょう。不明点や、あやふやな点があるまま引越しを進めて行くと、当日に思わぬトラブルまで発展してしまう可能性もあります。

また、原則実際に支払う引越し代金が見積もり額を上回ることはありませんが、突然荷物が増えたり頼んでいなかったサービスを追加で依頼した場合などは、請求額が増える事もあります。気を付けましょう。

(1)引越しのスケジュールを確認しましょう。

まず1番大切なのは日程の確認です。日にちはもちろん、荷物の搬出予定時間や新居への搬入開始時間などの、細かい当日の流れについても確認しましょう。
引越しの時間で最も望ましいのは、朝1番の時間帯です。
繁忙期には引越し業者は1日2~3件の引越しを請け負います。そんな時に、1番目の引越しが長引いたりした場合、2、3番目の引越しは開始予定時間に引越しが始められないと言う可能性があります。
また、引越しスタッフも当然疲れが出てくるので、2、3番目だと作業が雑になったり、家具に傷が付いたりと言ったトラブルも起きやすくなります。
新居を片付ける時間が長く取れる、と言った自分側のメリットも考え合わせると、朝1番の引越しがおすすめです。

(2)新居や周辺状況を確認しましょう。

集合住宅などの場合には、新居の階数やエレベーターの有無、玄関ホールの広さ、またオートロックかどうかなど共用部分に関する事も調べた上でしっかり説明しましょう。
周辺の道路事情も大切です。大きなトラックが通行したり駐車したりできるのかを、下見の際に確認しておき説明しましょう。
正確な情報を伝える事で、業者は使用トラックの大きさやスタッフの人数を決め、適正な見積もりを作る事ができます。

(3)引越しの荷物を確認しましょう。

引越し当日に業者に運んでもらう荷物を確認しましょう。
荷物の種類や量、または現在使っていても処分する予定の物などは、はっきり伝えましょう。
引越し当日に荷物が増えた場合には、追加料金を取られる事になりますので、なるべく見積もりまでに正確に把握できていると良いでしょう。
また、以下の物については国土交通省の「標準引越運送約款」により、引越し業者は運搬を断る事ができます。

1、現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑等荷送人において携帯することのできる貴重品。
2、火薬類その他の危険品、不潔な物品等他の荷物に損害を及ぼす恐れのあるもの。
3、動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの。

現金等の貴重品は必ず自分で運びましょう。
その他の物は業者によっては独自の規定があり運んでもらえる事もありますが、無理であれば専門業者に頼みましょう。

(4)業者にに依頼する作業を確認しましょう。

梱包資材(ガムテープ、紐、段ボール箱等)をどちらが準備するか、また荷物の梱包や開梱などどこまでを自分たちでやるか、などを細かく確認しましょう。
当然ですが、業者に頼む事が多ければその分料金は高くなります。
安く引越しをしたいのであれば、自分でできる事は自分でする、と言うスタンスが必要でしょう。
業者に依頼する範囲によって、各業者ではたいてい次の3つのプランを準備している事が多いです。
(呼称は業者によって異なります。)

① 節約プラン

梱包資材  ・・・ 自分で準備
梱包・開梱 ・・・ 自分

業者が搬出、搬入は行いこの手伝いは不要です。荷物の少ない単身者の方などに向いています。
料金も1番安くなります。

② 標準プラン

梱包資材  ・・・ 業者が準備(引取りも含む)
梱包・開梱 ・・・ 自分

梱包資材以外は「節約プラン」と同じです。梱包資材の引取りもしてくれるのが一般的です。
ファミリー層の引越しには最も標準的と言えるでしょう。

③ おまかせプラン

梱包資材  ・・・ 業者が準備(引取りも含む)
梱包・開梱 ・・・ 業者

すべて業者におまかせのプランです。
金銭的に余裕があるのであれば、引越しに関わる労力をかなり節約できます。

(5)オプションサービスの確認をしましょう。

業者では上記にあげたようなプランを基に、様々なオプションサービスを用意しています。
代表的なサービスには次のようなものがあります。

  • 1、エアコンの取り外しおよび取り付け
  • 2、テレビアンテナ(BS・CS)の取り付けおよび取り外し
  • 3、ピアノの運搬
  • 4、車の陸送
  • 5、殺虫サービス
  • 6、ハウスクリーニング
  • 7、荷物の一時保管
  • 8、不用品の処分

この中でも特に需要が多いのが、1と2になります。
電気店にわざわざ依頼するのは手間がかかる上に、料金にも差はたいていありません。
どちらも引越し当日から使用したい物なので、引越し業者に頼むのは効率的と言って良いでしょう。
見積もりの際には、こうした付帯サービスをどこまで依頼するかも、はっきりと確認しましょう。

(6)保険の有無や事故の際の補償を確認しましょう。

引越しの際に家具が傷ついたり、家電製品が壊れてしまったりした場合の補償について、しっかり確認しておきましょう。
前述したように、国土交通省の定めた「標準引越運送約款」を採用している業者であれば、万一、引越し荷物の紛失や破損などがあった場合にも、この約款により3か月以内に通知をすれば補償を受けられる事になっています。

同時にこうした事故に備えて、その業者が加入している保険の補償範囲や補償額の確認も忘れずにしておきましょう。
業者によって、例えば「総額で最高1,000万円、1品50万円以下(免責なし)」と言う保険に加入していた場合、50万円以上の家具などが破損や紛失した場合にはそれ以上の補償は受けられない事になってしまいます。
そのような万一の場合に備えて、自分で保険をかける事ができるサービスを用意している業者もありますので確認しましょう。
また、家具などについた傷が、引越しでついたものかそうでないかと言う判断は、後からトラブルになる可能性もありますので、大切な家財道具については事前に写真を撮っておくとよいかもしれません。

(7)料金の支払い方法を確認しましょう。

引越し料金の支払い方法には、現金払い、クレジットカード、または後日振込など様々な方法がありますので、見積もりの際に確認しておきましょう。
またクレジットカードであれば、一括払いのみか、分割も可かなども確認しておくとよいかもしれません。
尚、時折見積もりの際に「サービスですから」と段ボールなどを置いて行こうとする業者がいますが、まだその業者と決めていないうちは、後々のトラブルを避けるため、受け取らない方がよいでしょう。


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