余裕をもって計画的に荷造りしましょう
引越しが決まったら間際になって焦らないように早めに荷造りに着手しましょう。
まずは普段使わないものや、季節はずれのものから毎日少しずつ始めましょう。段ボール箱は「1人で持てる」重さにすること、また引越したらすぐに開けるものだと意識することが大切です。その上で、荷物の内容と、どこに運ぶかがはっきりわかるようになっていれば、新生活はスムーズにスタートできるでしょう。
家の中のものを全て移動する引越しは、必要なものと不要なものを見極め、整理するとてもよい機会です。思い切って不用品を処分することで、新居でスリムな暮らしを目指しましょう。
尚、部屋が足りているならば、一部屋を引越し作業専用の部屋にすると、生活の邪魔にならず作業もはかどります。
失敗しない荷造りの手順とこつは?
荷造りの鉄則について説明します。
- 重いものは段ボール箱の下に入れましょう。
- 本など、重いものは小さな段ボール箱に詰めましょう。
- 普段使用しないものから詰め始めましょう。
- 取り出す時のことを考えて詰めましょう。
- 食器などには「割れ物注意」の表示を忘れないようにしましょう。
- 小物は種類別・場所別に詰めましょう。
- 段ボール箱の底にはガムテープを十字に貼っておきましょう。
- 新居ですぐに使うものは別扱いにしましょう。
- 梱包が難しいものや大きな家具は業者に任せましょう。
- 段ボール箱には必ず荷物表示をしましょう。
- 荷物リストを作成しましょう。
- 引越しの作業スタッフに渡す新居の見取り図を作りましょう。
段ボール箱の中身が様々で、色々な重さのものが混在する場合は、必ず重いものから先に入れましょう。
そうしないとバランスが悪くなり、破損などの危険も生じます。
本や雑誌は1冊では大したことはなくても、数が集まるととても重いものです。必ず小さい段ボール箱に詰めるようにしましょう。逆に、衣料品などはかさはあっても重さはそれほどではないので、大きな段ボール箱に入れても大丈夫です。その他のものも「重いものは小、軽いものは大」の段ボール箱に詰めるようにしましょう。
尚、段ボール箱の1個の重さは15~20㎏程度が限界になります。詰めすぎないように気を付けましょう。
シーズンオフやめったに着ない衣料品、来客用の布団や食器、本、雑誌、CDなど現在使用していないものや、押し入れや天袋に保存しているようなものから荷造りを始めましょう。
特に本や雑誌など、重くて上にものを積み上げても問題のないものから積み上げて行くのがよいでしょう。
タンスの中身など、引出ごとに詰めていくと開梱した時に戻すのがとても楽になります。その際に「どの引き出しの何段目」などと箱に記入しておけば更にわかりやすくなります。
またハンガーに掛かったものもそのまま段ボール箱に入れれば、出してすぐに掛けることができます。業者によっては、ハンガー掛けができる段ボール箱を貸してくれる場合もありますので確認しましょう。
しわになりにくい衣類などは、段ボール箱に多めに詰めると、中でバラバラにならずに開けた後の整理も楽になるでしょう。
食器など割れ物は一つずつ新聞紙や緩衝材で包みましょう。段ボール箱の下部にも新聞紙か緩衝材を敷き、お皿などは立てて茶碗などは伏せて入れるようにしましょう。隙間があれば丸めた新聞紙や古タオルなどを詰めて動かないようにする必要があります。
そして段ボール箱には、誰が見てもわかりやすいように「割れ物注意」の表示をしましょう。
その他「天地無用」や「水漏れ注意」などの注意が必要な荷物にも、はっきり表示するのを忘れないようにしましょう。
文房具類などの小物や、キッチン用品などは種類、場所別に詰めておくと開梱の時にわかりやすくすぐに使用できます。尚、軽くて小さいものは、クッション材と間違って捨ててしまうことがあるので気を付けましょう。何か目印をわかりやすくつけておくとよいかもしれません。
底が抜けないようにと、段ボール箱の底に沢山ガムテープを貼ることがありますが、すべりやすくなりかえって危険です。業者の丈夫な段ボール箱であれば、継ぎ目に1本貼るだけで大丈夫ですし、重い本などだとしても十字に貼るだけで十分です。
商店でもらって来た段ボール箱の底をねじって閉じる場合がありますが、底が抜けやすく危険なのでやめましょう。
食器や鍋類、またはお茶コーヒーなどの飲食関係や、タオル、せっけん、シャンプー、歯ブラシなどのお風呂洗面関係、それにすぐに着る洋服や文房具などは「すぐに使うもの」専用の段ボール箱を作り、別扱いにしておきましょう。使いたい時にあちらこちらの段ボール箱を開けて探すより、時間も手間も省けすぐに生活できます。
家の中には、たとえばオーディオ類や電気製品、仏壇、骨董品、鏡、ピアノ、たんす、ソファ等梱包が難しいものが色々あると思います。そう言ったものの荷造りは素人が行うよりも、業者に任せた方がよいでしょう。迷った時には、梱包した方がよいか業者に相談してみましょう。
段ボール箱に荷物を詰め終わったら、必ず中身とどの部屋に置くのか、それに段ボール箱の通し番号を書いておきましょう。家族だけでなく引越し業者が見ても、一目でわかるように書くのが大切です。
太い黒か赤のマジックで書くようにしましょう。
たとえば「3(通し番号)・○○子冬物洋服・洋室2」と書いておけば、業者もどこに運ぶかわかりやすいし、荷解きもしやすくなります。
新居での置き場所については、前述の「家具のレイアウト決定」を参考に、事前にきちんとき決めておきましょう。
部屋の名称は「リビング(居間)・台所(キッチン)」や「洋室1,2(A,B)」と言ったように誰でもわかるように記入しましょう。
「ママの部屋」「○○子の部屋」など業者がすぐにわからないような名称は避けましょう。
また、近所の商店でもらったような段ボール箱で、全面に印刷などがありわかりにくい場合は、荷札を作って貼り付けるとよいでしょう。前もって作成しておけば、荷詰めが終わってすぐに記入できます。
段ボール箱に荷物表示を書いたら、同じ内容を別紙に記入し「荷物リスト」を作成しましょう。その時メモ用紙などでは紛失しがちなので、できればノートなど存在感のある紙で作った方がよいでしょう。
荷物リストには、荷物表示に合わせて「通し番号・中身・新居での置き場所」を一覧にしてまとめておきましょう。番号ごとの中身と置き場所を明らかにしておけば、搬出入時の荷物確認に便利ですし、何か必要になっって探す時にすぐに見つけることができます。
前述の「家具のレイアウト決定」で作成した新居の見取り図をもとにして、引越しスタッフに渡す見取り図を作りましょう。自分たちが使う見取り図と違い、スタッフがどこに何を置けば良いのかがわかればよいのでそれほど詳細である必要はありません。
「正確な間取り」「荷物表示の置き場所と一致した部屋名称」「家具や電気製品の配置」がわかれば十分です。できれば、新聞一面ほどの大きさの紙で作っておくと、引越し業者が玄関などに貼り、見ながら作業できるので便利です。念のため数枚用意しておきましょう。
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