何らかの理由で、突然今日引越しをしなくてはいけないというような緊急事態が起こった時、当日の引越しを引越し業者は受けてくれるのでしょうか。
一般的に引越しを依頼する場合、1か月前にはいくつかの業者から見積もりを出してもらい、その中から業者を選び、遅くとも引越しの2週間前には予約をする必要があります。
ただし、荷物が少ないような単身の引越しの場合には、当日の依頼を受けてくれる事もあるようです。
こちらでは、単身の当日引越しについてお伝えいたします。
当日の引越しを業者に依頼出来るか
まず覚えておいていただきたいのが、3月4月は引越し業界の繁忙期であるという事です。
この時期は引越し用のトラックの空きもなく、いくら荷物が少ない単身の引越しであっても当日に依頼を受けてくれる業者は、ほぼいないと思っておいて良いでしょう。
しかし一方、その繁忙期以外であれば当日の単身引越しを引き受けてくれる引越し業者がいる可能性もあります。
まず使ってみていただきたいのが、ネットの一括見積サイトです。
そこで当日引越しを引き受けてくれる業者がみつかれば、すぐに電話で交渉を始めましょう。
急いでいる時はメールでやり取りしていると時間が掛かりますので、必ず電話で連絡を取りましょう。
日本通運の「単身パック当日便」
もし荷物がそれほど多くなく、引越し先が車で30分程度の距離で、作業開始から4時間程度で終わるような場合、日本通運の「単身パック当日便」もお勧めです。
またこちらのパックでは、以下の梱包資材も無料で提供してくれます。
- ダンボール箱10個
- テープ1本
- 布団袋1枚
- ハンガーボックス4個(レンタル)
ただし、荷造りはもちろん自分で行わなければいけません。
基本的に作業時間4時間以内となるため、事前の準備も必要です。
費用の相場は2万円程度からになるようです。
引越し業者に依頼する以外の方法
当日の引越しを受けてくれる引越し業者が見つからなかった場合には、一体どうしたら良いでしょうか。
その場合の方法として、「赤帽」などの軽貨物運送を利用するというものがあります。
こちらも近距離のみの対応ではありますが、急な引越しでも融通がきく可能性はあります。
一般的な赤帽のトラックに載せられる荷物は350kgまでです。
公式サイトによると、次のような荷物量が目安のようです。
- エアコン1台
- シングルベッド1台
- テレビ1台
- パソコン1台
- 冷蔵庫(小)
- 食器棚1台
- スキー1式
- ダンボール箱10個
条件等は次の通りです。
- スタート料金 … 11,560円~(日曜祝日は2割増し)
- 作業時間 … 2時間以内(2時間を超えると1,580円/30分毎加算)
- 移動距離 … 30km圏内
- トラック台数 … 1台
- 作業人人数 … 1人
料金は地域によっても異なりますが、目安としては最低12,000円~14,000円程度になります。
ただし上記のようにスタッフはドライバー1人なので、荷物の積み下ろしなどは依頼者も手伝う必要があります。
またダンボール箱などの資材は自分で用意しないといけません。
このように、近距離で荷物が少なく、自分でも引越し作業の手伝いが出来る体力のある方は、赤帽を利用するという方法もあります。
その他の手続き
当日の単身引越しであっても、やらなくてはいけない手続きはあります。
忘れると後から面倒な事になりますので、慌てずにこなすようにしましょう。
退去の連絡
賃貸物件に住んでいる人は、大家さんや不動産業者に退去の連絡をする必要があります。
基本的に賃貸借契約書には、退去日の1か月前までに退去の連絡をするという事が書かれていると思います。
しかしやむを得ない理由がある事を説明し、退去の立ち会いや鍵の返却の時間を調整してもらいましょう。
尚、1ヶ月を切ってからの退去連絡の場合には、1か月分の家賃を支払う必要がありますので、それは覚悟しておいて下さい。
役所の手続き
現在住んでいる市区町村役所に、転出届を提出しないといけません。
また人によっては、印鑑証明や国民健康保険の手続きなどが必要になる事もあるでしょう。
1度で終わらせられるように、必要なものを確認してから出掛けましょう。
また引越し先の役所にも、引越しから14日以内に転入届を出さなければいけませんので、それも忘れないようにしましょう。
電気・水道・ガスの手続き
電気や水道ガスなどは電話で手続きが可能です。
その際にお客様番号が必要になるので、手元に検針票や領収書を用意しておきましょう。
ただし、新居でガスを使い始める時にはガス会社の立ち会いが必要なため、その予約もしておきましょう。
郵便の転送届
お近くの郵便局に転送届を出しておくと、1年間新居に郵便物を転送してもらえます。
インターネットでも手続きは可能です。
この他にも銀行や携帯電話、生命保険・クレジットカード等該当するものがあれば、住所変更の手続きが必要です。
それらは引越しした後でも大丈夫ですが、忘れると後々トラブルの元となるので、なるべく早い段階で済ませるようにしましょう。
まとめ
ご説明したように、単身であれば当日引越しが可能な場合もありますが、かなり慌ただしくなる事は必至であり、出来ればそのような状況にならない方が良いとは思います。
それでもどうしても当日引越ししなくてはいけない状況になった場合には、まず一括見積もりサイトで候補となる業者をピックアップし、当日対応してもらいえるかを電話で交渉してみましょう。
引越し業者が見つからない場合でも、日本通運の「単身パック当日便」や「赤帽」などの方法もあります。
それでも手段が見つからないような時には、一度落ち着きましょう。
そして、自分だけが移動してしばらくホテル等に滞在し、次の都合の良い休日などに改めて引越しをするというような事が出来ないかどうか、よく考えてみましょう。
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