引越し費用を安くするコツとポイントは?


引越しをされる方は、誰でも少しでも安い費用で依頼したいとお考えだと思います。
しかし引越し業者にも、大手や地域密着型など様々な業者が数多く存在しています。
その中から、安くて尚且つ安心して引越しを任せられる業者を1社探し出すというのは、なかなか簡単ではありません。
また引越し費用を安くするためには依頼者側も工夫する必要もあります。
こちらでは、引越し費用が安い業者の探し方のポイントと、費用を安く抑えるコツについてお伝えしたいと思います。

引越し業者の料金の仕組み

引越し業者による料金の内訳は、どのようになっているのでしょうか。
引越し料金が決まる要素には、次の5つがあります。

  1. 荷物の量
  2. 移動の距離
  3. スタッフの人数とトラックの大きさ
  4. 時期
  5. オプション

これらの要素を基にして、引越し料金は次のように計算されます。

  • 引越し料金 = 基準運賃 + 実費 + 付帯サービス

基準運賃

基準運賃というのは、国土交通省が定めている基準の運賃の事です。
移動距離により引越し業者側で次の2種類から算出方法を選択して用います。

時間制:4時間または8時間

  • 荷物を運ぶ距離が100km以内の時に使われる。
  • 4時間または8時間の2種類が設定され、1時間超過ごとに追加料金が発生する。

距離制

  • 荷物を運ぶ距離が100kmを超える時に使われる。
  • 基礎距離は100kmで1km超過ごとに追加料金が発生する。

さらに条件によって割増料金などが加算されるため、全く同じ料金は存在しません。
ただしこちらの基準運賃は国土交通省の「標準引越運送約款」に沿って計算されるので、法外な料金が請求されるという事はありません。

実費

実費というのは、引越し業者スタッフの人家縁費や、ダンボール箱などの梱包資材、また運搬時の高速道路料金などの事です。
実費もその算出は複雑です。
例えば建物にエレベーターがなくて、窓から荷物を搬出搬入するようなケースでは、クレーンやスタッフの増員のために費用が発生します。
また移動も、トラックだけでなくフェリーや飛行機での輸送が必要な場合には、往復分の費用が発生する事になります。

付帯サービス

付帯サービスというのは、いわゆるオプションの事です。
業者によって様々なオプションが用意されていますが、次のようなものが代表的と言えます。

  • エアコンの取り外し・取付け
  • ピアノの搬送
  • 不用品の処分
  • 車両の陸送

これらは引越し業者で対応出来るものもあれば、専門の業者に委託されるものもあります。

引越し料金は時期によって1.5倍になる事も

引越しにはいわゆる「繁忙期」と「オフシーズン」があります。
主な繁忙期は3月と4月で、入学や卒業・就職、また転勤などで、1年のうちで最も人が移動する時期です。
逆にオフシーズンと言われるのは、繁忙期以外の5月から2月までです。
比較的引越しする人は少なく、予約も取りやすい時期です。
一般的に引越し料金は、繁忙期になるとオフシーズンの1.3~1.5倍ほどになる事が多いようです。

引越し料金を安くするコツ

引越し料金を安くするためには、利用者側も工夫が必要になります。
引越しを依頼する際には、部屋で家具や家電などを直接見て見積もりを作成してもらう事になりますが、その際に金額を抑えるコツは、次の2つです。

荷物を減らす

引越しの荷物が多ければ、料金は当然高くなります。
荷物が多ければ、スタッフの人数が多くなったり運搬に使うトラックが大きくなったりするからです。
作業員の人件費は、一般的に1人1日1万円程度です。
またチャーターするトラックの大きさの目安は、概ね次のようになっています。

  • 軽トラック … 単身者
  • 1トン車 … 1人暮らしまたは単身赴任
  • 2トン車 … 1人暮らしまたは2人暮らし
  • 3トン車 … 2人暮らしまたは3人家族
  • 4トン車 … 4人家族以上

当然大きなトラックになればなるほど、チャーター料金は高くなります。

ですから、引越しの前には出来るだけ不用品は処分して、荷物を減らす事をお勧めします。
いらないものまで費用を掛けて新居に運ぶのはもったいないからです。
まずは家にあるものの中で不要なものを洗い出し、見積もりの時に除外してもらうようにしましょう。

引越しは平日の午後に

多くの引越し業者では、「午前便」「午後便」「フリー便」というような区分があり、1つのチームが1日2~3件の引越しをこなしています。
この時間帯によっても、引越し料金は異なります。

この中でも最も料金が高く設定されるのが「午前便」です。
その日の最初に行う引越しですので、基本的に時間通りにスタートし、終了時間もある程度予測が付きます。
そのため引越し当日の予定も立てやすく、人気の時間帯ですので料金も高めの設定になるのです。

午後便の引越し開始時間は、ある程度指定されてはいますが、午前便の引越しの状況によっては多少ずれ込む可能性があり、その分料金も午前便よりは安く設定されています。
とは言え、よほどの事がなければ、それほど大きく時間がずれる事はないので、全く予定が読めないというわけではありません。

フリー便というのは、その日引越し業者が最後に行う引越しで、時間の指定がありません。
そのため午前便午後便と比べて、安い料金設定になっている事がほとんどです。

また、引越しをする曜日によっても料金は異なります。
土曜・日曜・祝日は当然需要も多いため、平日に比べて料金は高く設定されています。
ですからできるだけ安く引越しをしたいとお考えの方は、平日の午後に引越しをする事をお勧めします。

安い引越し業者の探し方

数多有る引越し業者の中から、安い業者を探すにはどうしたらよいのでしょうか。
引越しはそれぞれの条件によって、料金が大きく変わってくるため、いくつかの料金プランから選ぶという方法は出来ません。
利用者の条件に沿って算出した見積もりを提示してもらわないと、実際に掛かる料金はわからないのです。

一括見積もりサイトを利用する

「一括見積もりサイト」を利用して見積もりしてもらう事もお勧めです。
一括見積もりサイトとは、その名の通り利用者が条件を1度入力すると、複数の引越し業者から見積もりを出してもらえるサービスです。
同条件での各社の料金やサービス内容を比較しながら選べるので、大変便利です。
もちろん無料で利用出来ます。

一方でデメリットもあります。
それは見積もり依頼をすると、複数の引越し業者から次々と電話が掛かって来るという事です。
忙しい時などは対応に困るかもしれませんが、少しでも安く引越しをしたいと考えているのであれば、根気強く対応するしかありません。

引越し料金はそれぞれの条件によって異なるもので、画一的な料金ではありません。
見るべきポイントをしっかり押さえるようにして、安いという事だけでなくサービス面もチェックした上で、信頼出来る引越し会社を選ぶようにして下さい。

値下げ交渉をする

一括見積もりサイトを利用して、一番安い見積もりの引越し業者を選んだらそれで終わりかと言うと、そんな事はありません。
一般的に見積もりでは、高めの料金が提示されます。
ですから複数社の中で1番安い見積もりの引越し業者を選んだら、次にする事はその引越し会社との値引き交渉です。
ただしあまりしつこく値引き交渉をすると、業者の方から敬遠されてしまうので、上手に交渉する事が必要です。

まとめ

少しでも安く引越しをするための情報をお伝えしました。
引越し料金は条件によって変動するため、画一的なセット料金のようなものはありません。
安い引越し業者を探すには、一括見積もりサイトで安い業者を見つけ、さらにその業者に対して上手く値引き交渉するというのがポイントです。


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